【佐賀 ランチ】路地裏の佐藤家がオープン！一軒家カフェで味わうスープカレー

今回ご紹介するのは2022年9月、佐賀市天神にオープンした一軒家カフェ「路地裏の佐藤家」の魅力です。

看板メニューは野菜がたっぷりとトッピングされた、あざやかなスープカレー！
佐賀でスープカレーのお店って、あまり見かけないような……。

お店へのアクセス方法や店内外の雰囲気、提供されている料理をレポートします。

路地裏の佐藤家へのアクセス

JR佐賀駅から徒歩で約10分、どんどんどんの森からほど近い住宅街にたたずむ「路地裏の佐藤家」。

天神通りにあるセブンイレブン天神2丁目店の東側の砂利道を進んで、正面突き当たりにある一軒家カフェです。
古民家ではなく、普通の一軒家！

駐車場はお店の左手の奥の方にあります。
店主の佐藤さん手づくりのウッドフェンスにPの案内があり、目印に向かうとわかりやすいでしょう。

1台分のみ完備されており、車で向かうなら来店前に電話で駐車場が空いているのかを確認して出かけるべきかな。

店の外観、内装、雰囲気

写真には写っていないのですが、チャイムがあり、押すべきかな？と一瞬ためらいました。

中の様子をそ～っと伺っていると、ほがらかな会話のやりとりが聞こえてきて、なんとなくチャイムを押さなくても大丈夫かな～と扉を開けてみることに♪

目に飛び込んできたのは、あらかじめInstagramで見ていた店主の佐藤剛さん。
長髪だった頃の姿がワイルドなイメージだったので、実際にお会いして、ほがらかで明るい雰囲気にほっこり♪

扉を開けるのを躊躇してたのが、なんだったのと思えるほどです。
明るいお出迎えに秒殺で癒やされました。

店内は靴を脱いで上がるスタイルです。
友達や親戚の家に遊びにきたかのような、落ち着いて過ごせる極上の快適空間♪

「ご予約のお客様ですか？」と聞かれてドキッ。
予約していません。
でもセーフ！入店できました。

出かけたときはカップルやおひとりさま、女性グループでにぎわっていました。
すでに常連さんが、たくさんいるみたいです。
今回は予約なしで入れましたが、次回からは事前予約して来店すべきかな。

ペタンと座ることができる、キュートなちゃぶ台席。
全体的に和洋折衷な雰囲気がステキです。
お天気のいい日は読書しながら、ひなたぼっこするのにいい感じ♪

ついつい時間が過ぎるのを忘れて、長居してしまいそうです。
グリーンもいっぱいで、ほっこりと癒やされます。

コの字型のカウンター席があり、ひとりでも気兼ねなく利用できます。
まったりと昼飲みするのに良さげ。
このカウンター席をはじめ、内装の一部は佐藤さん自ら施工ってスゴイ！
八面六臂の働きぶりに脱帽です。

おすすめのメニュー

看板メニュー、佐藤家のスープカレー！
カレーの種類は、チキン・野菜・チキン野菜の3種類です。
カレースープはエビスープ or チキンスープの2択。

ごはんは小～大からチョイス。
特盛は+100円です。

辛さは5段階から選びましょう。
トッピングやセットメニューもあり。
自分好みにカスタマイズできるのが魅力のひとつ。

メニュー表、見やすいです。
食べ方の流儀はなく、自由に～みたいに書かれているのは嬉しい♪

お水のピッチャー、ステキです。
端々に感じるセンスの良さ。

3つの中で人気ナンバーワンのチキン野菜を注文してみました。
丹念な仕事ぶりが伝わってくるほど、陶酔するような魅惑のビジュアル♪

とくに野菜の存在感がスゴイです。
チキンレッグが主張してくるのかな～って勝手に想像していたら、あざやかな野菜の下に謙虚に隠れてる。

チキンを取り出してみると、よく隠れていたねと思うくらいゴロっと大きい。
食べるとホロホロとほぐれるほど、やわらかです。
チキンとエビの両方のスープカレーを食べてみたのですが、全然違う！

とくにエビは出汁のパンチが効いてる。
皆さんも、ぜひ食べ比べしてもらいたいです。

にんじんやごぼうは昔ながらの野菜というのが的確な表現かわかりませんが、しっかりと噛む力を鍛えられる感じで印象に残っています。
黙々と会話もせず一気に食べ終えてしまうほど、惹きつけられるカレーでした。

ほかに提供されているメニュー

ドリンク・デザートセットを付けてみました。
ドリンクは、ホットドリンク、アイスドリンク、アルコールのラインアップ。

佐賀市三瀬村の養鶏農家「旅をする木」の「小野寺さんの卵を使ったチーズケーキ」です。
これは佐藤さんの婚約者、ひーちゃんこと副島寿乃さんの手づくり。

エレガントな見ため通り、品があって美味♪
食べ終えてもっと食べたい、テイクアウトがあればいいなと思いました。

小野寺さんの卵の特徴は、黄身の色がオレンジではなくレモンカラーにちかい感じです。
佐藤さんは小野寺さんとの出会いをきっかけに、佐賀に移住したと話します。

リラクゼーションサロンを併設

路地裏の佐藤家に併設されているのが、リラクゼーションサロン「kuu spa（クースパ）」です。
エステティシャンのひーちゃんが癒しを提供♪
佐藤さんは練習台になったこともあるそうです。

kuu spaのメニューをピックアップして紹介すると、トラディショナルオイルマッサージやドライヘッド、フットマッサージ、オーダーマッサージなど。

リラクゼーションサロンの営業時間は、カフェ営業終了後の15時から。
あらかじめ事前予約が必要です。

路地裏の伊藤家とkuu spaの予約は、0952-38-5991に電話を。
InstagramのDMは返信が遅くなることがあるようです。

お店をオープンされるまでの道のり

佐藤さんの出身地は愛媛県です。
もともとは銀行員として働かれており、先に紹介した養鶏農家の小野寺さんとの出会いをきっかけに、月に1度の割合で佐賀を訪れるようになったと話します。

その後、銀行を脱サラして佐賀に移住。
三瀬で畑を借り、野菜づくりを始めます。

採れた野菜の一部は佐賀市内のstool coffee（スツールコーヒー）というカフェで販売。
その後、カフェの店主が経営していた居酒屋「月の灯」を間借りして、焼き野菜と焼き鳥を提供するお店をオープン。
店舗名は焼き鳥たけちゃん♪

最初は週1営業だったそうですが、週2営業になって気付けば月～木の週4営業になったと話します。
提供される料理はもちろん、皆さん佐藤さんの人柄に魅了されて、もっとお店を開けてほしいとリクエストされたのかな～と、勝手に妄想。

ここまでのエピソードでは、サクセスストーリーと思う方がいるかもしれません。
しかし、農家時代は少し変わった農法で野菜づくりを行なった結果、なかなか野菜が思うように収穫できないことや、作業中に転落して1ヶ月ほど入院していたことも。
また、電気や水道の通っていない倉庫を借りて、その場所に住みながら住まいづくりをしていた時期があるそうですが、数知れない苦労があったそうです。

2018年にお米づくりを始めたときのエピソードを見て、なんだかジーンとしてしまいました。
たけちゃん、ウエルカム佐賀県！

これまでの夜営業から昼営業のカフェをオープンしたのは、もっと家族との時間を大切に共有したいから……と。

スープカレーを提供するきっかけは、札幌赴任中に食べたオーソドックスなスープカレーです。
佐賀でも提供したい！と独自にアレンジ。
野菜は農家時代の師匠である才津さんが育てたものを、おもに使われているそうです。

さまざまなエピソードを知るにつれ、人とのつながりをとても大切にされている方なのだとしみじみ。
夜営業のリクエストもあるようですが、仕込みに時間をかけているため、なかなか実現できずにいらっしゃる模様。
それでも週末の夜に営業されたこともあるそうです。
朝起きてから夜まで、大好きなお店のことで脳内がいっぱいじゃないのかなって感じました。

今後についてお聞きすると、今は彼女と2人でがんばっていますが、落ち着いて結婚し、子どもが出来たら……と未来予想図をしっかりと描いていらっしゃる。
お子さんができたら、子連れママにも、やさしいお店になっていきそうです。

ステキな2人が出迎えてくれる路地裏の佐藤家で心もお腹も満たされよう

路地裏の佐藤家はふらりと立ち寄って、食事をせずコーヒーを飲むだけでもOK！
気軽に友達の家に遊びに行く感覚で、足を運べるのが最大の魅力です。

誰に対してもフレンドリーに話しかけてくださるので、おひとりさまでも安心して足を運べそう。
ただし、中には話しかけられたくない、ひとりでボーっと過ごしたいという人もいるでしょう。
そんな人に対してはさりげなく察して、あまり話しかけないようにしてくれそう。

最後に撮らせていただいた、おふたりの仲睦まじいツーショットです。
微笑ましくて、たけちゃん、ひーちゃんって勝手に呼ばせていただいています。
帰り際、焼き鳥たけちゃんの常連さんが来店されていました。
新たなファンもきっと増えていくんだろうな。

皆さんもステキな2人が出迎えてくれる路地裏の佐藤家で、心もお腹も満たされてみませんか。
愛情と手間が凝縮した、渾身のスープカレーは必食です。

店舗情報