2022年7月、鳥栖市真木町にオープンした「アルスオブ珈琲とす」。
代表の古賀 奨健(こが しょうけん)さんが、生まれ育った地元の鳥栖市にコーヒーの素晴らしさ&おいしさを広めたいと、自家焙煎珈琲店をオープン。
コーヒーはもちろん、外観から店内の内装にいたるまで古賀さんの妥協しないこだわりが凝縮した、アルスオブ珈琲とすの魅力をご紹介します。
目次
アルスオブ珈琲へのアクセス、駐車場
JR鳥栖駅から車で約5分、住宅街にたたずむ自家焙煎珈琲店「アルスオブ珈琲とす」。
エレガントなティファニーカラーの建物を目印に向かうとわかりやすいです。
駐車場はお店の前に案内看板があり、店舗向かって左手の奥に3台(左手に1台・奥に2台)確保されています。
それぞれ店舗名が書かれたプレートがあり、すぐにわかるはず。
シンプルなロゴは、さまざまな想いが込められており、デザインの一部に鳥栖市をイメージした鳥の羽を採用。
外観はスタイリッシュで、ふらりと立ち寄りやすい雰囲気です。
外観と店内の雰囲気
店内に足を踏み入れると、ほのかにただようコーヒーの香り♪
内装はレンガタイプの壁や温かみのある木の天井、ステンドグラス調のキュートな窓、どれも主張し過ぎず、ナチュラルでバランスよく調和しています。
オープンまでの道のり
アルスオブ珈琲とすがオープンするまでの道のりをご紹介しますね。
古賀さんのこれまでの経歴
代表の古賀さんは福岡市中央区大名のアパレルショップに就職し、DJとしても活動。
その後、語学留学のためアメリカに渡米し、バリスタになることを決意してオーストラリアに移住。
ワークショップを受講しながら、バリスタスクールにも通われたそう。
カフェで働き、再び日本でコーヒーショップに勤務。
10代の頃は長期で海外に住みたい、英語を話せるようになりたいというのが、夢だったそうです。
しかし、当時の貯金はゼロ。
20歳のときに海外に行くことを決め、昼夜を問わず働いて5年間で500万円を貯め、渡米されたって、まさに有言実行ですね。
バリスタを志したきっかけ
古賀さんがバリスタを志したのはロサンゼルス滞在時、DEUSというカフェに行ったことがきっかけだそう。
DEUSで働いているバリスタの姿がキラキラと輝いて見えたため、こんな風に働きたいと憧れたのだとか。
当時、コーヒーの知識はまったくなかったそうですが、インターネットで調べてオーストラリアのメルボルンがコーヒーの聖地と呼ばれていることを知りました。
そこからの行動はスピーディーで、通っていた学校を辞めて家を解約し、車を売ってメルボルン行きのチケットを購入。
しかし、メルボルンに到着したものの未経験かつコーヒーの知識がなく、仕事を探すも、ほとんどが門前払いだったそうです。
バリスタになれず、お金が尽きてしまったら……という不安な日々は続きますが、トライアルを通して現場経験をコツコツと積みます。
ほかのバイトをしながら職探しをしようと思いませんでしたか?と尋ねたのですが、そういった考えはなかったそうです。
とくにブレない人だなと思ったのは、100件ちかく履歴書を配り歩いたこと。
途中で、よく心が折れなかったなと感銘を受けるばかりです。
やっとゲットしたバリスタの仕事。
働いたカフェは多忙で1日に300杯以上のエスプレッソベースのコーヒーを、ひたすらつくり続けて研鑚を積む日々を過ごします。
そのときにラテアートの技術も習得。
オーストラリアで一生過ごしたいと思っていましたが、日々コーヒーにふれる中、地元の鳥栖市にこのコーヒー文化を広めたいと思うようになったそうです。
帰国後「あだち珈琲」で学ぶ
日本に帰国後、修業先を探そうと東京と福岡で多くのコーヒーショップをめぐり、
その中でシンプルに1番おいしいと感じた「あだち珈琲」で働くことに。
ここでコーヒーの知識や技術はもちろん、珈琲店経営に関するノウハウや人との繋がりの大切さを学ばれたそうです。
理想的な店舗に遭遇
4年間の勤務後に自分のお店をオープンさせるため、物件探しを開始しますが、鳥栖市は家賃が高めだったり、店舗として使えそうな建物がみつからなかったりといった現実にぶつかることに。
かなりの数、内覧に行ったそうですが、1年半ほど探し続けて今の物件とめぐりあい、内外装工事の打ち合わせをスタート。
当初、導入予定の焙煎機が大き過ぎて、入口ドアから入らないため工事で拡大しなければいけないという問題が発生。
焙煎機はドイツプロバット社のプロバトーン5です。
2021年11月に発注して待ち続け、搬入されたのは2022年5月。
しかも設置時に接続がうまくいかず、焙煎機用の部品が欠損。
国内に在庫がなく、またしても待つ状況になったそうです。
古賀さんいわく「困難が多い方が喜びも大きい、粋な演出と思って楽しみます」と。
とても前向きな方です!
プロバトーン5に魂が宿り、稼働し始めたのは2022年7月中旬。
特徴は重圧な釜で蓄熱性にすぐれており、豆の芯までしっかりと火が通せるところです。
均一に火が入るためムラがなく、豆がふっくらと焼きあがるそう。
カウンターにあるエスプレッソマシンはイタリアのラ・マルゾッコ社のストラーダEPです。
クオリティが高く本格的なエスプレッソマシンで世界トップクラスだそう!
ドリンクメニュー
取り扱うコーヒーはスペシャルティコーヒーのみで、華やかなフレーバーが魅力のひとつ!
スペシャルティコーヒーとは、農園・品種・生産者・生産処理方法などがハッキリとしており、カッピング審査で80点以上の高評価を受けた最高品質の豆です。
ちなみにカッピングとはコーヒーを専用スプーンですすり、味をテイスティングすること。
古賀さんは来る日も来る日も、カッピングスキルを磨いたといいます。
抽出されているところを撮らせていただいたのですが、真剣なまなざしで向き合う丹念な仕事ぶりに、こちらの背筋がピンと伸びてしまうほどです。
お話させていただいたときの穏やかでフレンドリーな感じとガラリと雰囲気が変わった!
軽やかながらも真っ向勝負でコーヒーに向き合う姿に見入ってしまいました。
カフェラテです。
ピックを使用せず、ラテアートをつくるというスキル!
完成です。
美しくて感動♪
古賀さんが注文を受けると、めちゃくちゃ嬉しいというエスプレッソコーヒー。
基本的にメニューはテイクアウト対応ですが、エスプレッソコーヒーのみ陶器に入れて提供されています。
理由はフレッシュなうちに、その場で飲んでほしいからだそう♪
渾身の1杯をいただきます。
店内にあるイスに座って飲みました。
2回かき混ぜてから飲んでくださいといわれます。
エスプレッソコーヒーは、コーヒー抽出の中でもむずかしいほうだとか。
アルスオブ珈琲とすで使用する豆は、ほぼ毎日違います。
いただいた日はエチオピア産でした。
飲んでみて絶対に家では飲めない特別感があり、繊細な味だなと感じました。
酸味があるのですが、甘みを感じます。
未知との遭遇に胸が躍るほどです。
コーヒーって奥深い。
ほかに販売されているアイテム
大切な人への贈り物にピッタリのスペシャルティコーヒー。
豆のまま or 抽出器具に合わせて粉に挽いてもらえます。
箱入りで熨斗もあり、お世話になっている方へのギフトにおすすめです。
お試し的に1つから購入できるのが、嬉しいドリップバック。
飲み方はカップにセットして、お湯を注ぐだけでOK。
オフィスや自宅にストックしておくと、思い立ってスグにおいしいコーヒーを飲めるのが嬉しいポイントです。
コーヒーのお供にピッタリのキャラメリゼピスタチオや、バニラビーカン、キャラメルカシューも販売されています。
カラフルなドリッパーホルダーやフレンチプレス、ラージサイズのカフェマグのような魅力的なコーヒー関連器具が、店頭にずらりと並んでいました。
通販サイトを運営
アルスオブ珈琲とすに行ってみたいけど、鳥栖市に行く機会がないという人は通販サイトを利用するのもありです。5,000円以上購入すると送料無料になります。
おいしいコーヒーを求めてアルスオブ珈琲とすへおでかけしよう
古賀さんは研究熱心で焙煎士とバリスタの二刀流!
広々と確保された焙煎スペースは、まるでコーヒー研究室のようです。
話をしていて、ずっと誰かに似ている、誰だっけと思っていたら、あっ思い出した!ソフトバンクホークスの和田投手だ。
似てますねっていったら、よくいわれますって。
あと奨健(しょうけん)という名前の由来、もしかしてと聞いてみたら予想通りでした(笑)。
すでに常連さんがいらっしゃるようで「いつものですね」みたいな話をされていたり、おそらく初訪問と思われるカップルの男性とコーヒーについて楽しく語り合ったり、自然体で接客する古賀さんが印象的です。
いらっしゃいませではなく「こんにちは」っていわれてたの、気負いなく肩の力を抜いて過ごせる感じが、いいなと思いました。
コーヒー好きの人はもちろん、コーヒー初心者も大歓迎だそう。
ちなみに、おすすめのフレンチプレスを使用して自宅でかんたんに、おいしいコーヒーを淹れる動画が公式Instagramにアップされています。
これは参考になりそう♪
皆さんもアルスオブ珈琲とすに、気軽におでかけしてみませんか。
やすらぎの場所として、ふらりと立ち寄るのにおすすめです。
店舗情報
住所 | 佐賀県鳥栖市真木町2050-2 |
営業時間 | 10:00~18:00(ドリンクL.O.17:30) |
定休日 | 水曜日+不定休 |
電話番号 | TEL 070-3816-9948 |
駐車場 | あり(3台) |
公式Instagram | アルスオブ珈琲とす |